宮崎駿さんの似顔絵
〈第4回〉宮崎駿さん
ボクらの世代は、子どもの頃アメリカのアニメがたくさんTVで放映されていました。小さいころから親しんで来たので、考えてみるとこのアニメ好きは、その影響かなと思います。ポパイ、ディック・トレーシー、バッグス・バニーなどなど沢山ありました。
働き始めて、しばらくは全く見ていなかったのですけど、いつのころからか、また、アニメを注目してみるようになりました。きっかけは、グラミー賞でカナダの一人のアニメーターのコーデル・パーカーさん(『猫帰る』“The Cat Came Back”(1988/カナダ))が一本のアニメ作品をたった一人で何年も(4年とか8年とか)かけて作っている事を知ってからでした。
そしてその方がグラミーにノミネートされた時に、あの有名なTOY STORYの作者ジョン・ラセターなども、グラミーのショートフィルム部門に同時期ノミネートされて、見事にグラミーを受賞されました。
大の大人がアニメに一生懸命になっていると思うとちょっとうれしくなります。そう言った人たちの世界があるのかと驚きでした。そしてそうした人たちはみんな、日本の宮崎駿さんを尊敬していました。つくづく、日本も捨てたものではないなと思いました。
それから、思い出したようにアニメのビデオ、DVDを借りてみています。いろんなところで騒がれているほど、どっぷりと言うほどではありませんが、気がつけばいつの間にか、宮崎作品はほとんど見ていました。
しかし、宮崎さんの作品の主人公は、ボクがアメリカンコミックで育ったせいか、主人公の印象が薄いのがものたりません。ボクにとってはそこがとても残念なことです。しかしその分、脇役のキャラが魅力的な場合が多く、そうしたはっきりしたキャラクタのものが好きと言うのが分かりました。
宮崎作品はストーリーでも、いくつかのタイプに分類できると思います。メッセージ性の強いもの、そして叙情的なもの、それからエンターテインメント性の強いものがあります。そうやってみて見ると宮崎作品の中では、エンターテインメント性の高いものが好きです。「ルパン」「ラピュタ」「トトロ」などです。これも、子どもの頃見た、アニメの影響でしょうか。
◉さて、いつものように、描く人が決まったら、資料になる写真を探します。
なるべくたくさんの写真を用意してください。宮崎駿さんの場合、仕事場や会見などいろんな場面の写真がNETで見つけられます。他の方に比べると、厳しい表情から大笑いした表情まで沢山出てきます。
ボクの場合写真はほとんどがインターネットで調べます。その時に、単に写真の検索と言うだけではなく、よりイメージに「ピン」とくる、心に「ぐっ」っとくるものを探します。それから、あまり小さな写真は選びません。こまかい感じが分かりにくいですから。何枚か気になるものを選んで、その中から自分のイメージに近いものを選びます。
◉今回は顔型からでは無く印象深いところから描いてみます。
前にも書きましたが、人の顔は「印象の顔型」と「実際の顔型」ではだいぶ違います。
しかし、ここでは、正確に描くより、印象の方に合わせた方が似てる感じがでる様です。宮崎駿さんの場合は特に、特徴的なパートが沢山あるので、子どもの絵がそうであるように、とにかく印象深いところから描いて行きます。
通常は、顔型と髪型で面積の大半を占めてしまうので、
ほぼここで似るか似ないかが決まってしまいそう…ですが。
宮崎さんは顔型がほとんど鬚で隠れて見えないので、今回は四角い眼鏡から描きます。
ボクの印象では、宮崎駿さんの場合、四角い眼鏡とあご髭、ウエーブの髪、それにエプロン姿でしようか。
眉や目やハナや口それぞれ描いてみます。白い髪白い鬚が重なりあっていて
なんだか雪景色みたいですね。
それぞを描く「大きさ」「位置」でまったく違う人になります。まるで福笑いみたいです。
目鼻や眉の位置を動かしてみると似てきました。
宮崎駿さんはこんな感じでしょうか?
◉今回は「宮崎駿さん」でした。
いかがでしたか? とっても描きやすかったとおもいませんか。(^-^)
…おーくぼ